みなさんこんにちは。
N式FXの内藤です。
今回はFXにおける利確、損切りの判断についての考察ですが考察の前に、皆様で少し考えて頂きたいことがあります。
結果的に勝ち上がる人と、負け越す人の違いです。
簡単に言えば、損切りをしていないだけになりますがなぜ、損切りできないか?
ここがポイントだと思うんです。
『もしかしたら、プラ転するかも?プラ転したとしたら今損切ったら勿体ない。結局、ここまで来たか!?ここから反転するだろう!』
大体こんな感じだと思います。
要は、マイナスを抱えている時間が長いんです。
そうすると物理的にプラスの時間がなくなります。
簡単な理屈ですが非常に深いんです。
マイナスを掴んだとしても、’’持たない’’。
そうすると物理的にプラスしか持たなくなります。
同じく簡単に聞こえて深いです。
よく考えなければいけない所ということです。
グループ内で良くある、バトンタッチ現象で考えます。
バトンタッチ現象とは、誰かの利確ポイントが誰かのエントリーポイントになるということです。
この場面で考えられることは、利確する側の人は、ここからエントリーしてくる人がいるから今のうちに利確しておこう。
はっきり言ってこの考えの人はこの先は安泰です。
もし、ここから逆行したらプラス分が減ってしまう。
資金管理はマイナスの管理ですから、’’減るかもしれないから減らないようにする’’のが管理。
『そのまま持っていればプラスが増えるかもしれない』
これは資金管理ではない。
プラス側の計算は全て期待です。
管理不可能です。
具体的なポイントを簡単な図で考えるなら以下のように考えられればどんどん良くなると思います。
〈図1〉
○印までロングしている人の場合
○印からショートする人がいるかもしれないので利確。
この場合は、利確する事が資金管理になります。
考え方としては、もし伸びた場合、それ以上の利益は望めないけどマイナスは絶対食らわない、又は今でている利益は絶対に減らない。
まさしく、マイナスの管理。
ここから伸びるかもしれない?
又はプラ転するかも?
この考えは資金管理が破綻しています。
ただの願望。
思い込みと分かっているのにもしかしたら?と思い込むギャンブルトレードです。
FXでは、たまに’’期待値’’を持ち出す人がいますが操作された勝率で期待値を算出したところで単なる願望パーセントの出来上がりです。
勝率の操作は時間ですね。スキャル、プラ転決済など。
FXではどちらにも行くということを理解して下さい。
図1の◯印からショートした人の場合を考えます。
〈図2〉
○印からショートして下がらず、図のように上昇してしまった場合は損切りです。
簡単なことですがこれが最初に説明した部分ですね。
損切りできない人の思考は、下がってくるかもしれない、もう少し上に抵抗線があるから、時間帯が切り替わるから、エリオットの何波だから。
これではその時に勝てても勝ち上がることは無理です。
上記の理由がダメだからではなくFXは常に表裏一体だから結果的に表裏が入れ替わる場所でエントリーと利確を繰り返すだけなんです。
イコール損切りも同じです。
直ぐに切っておけば粘った事で得られる大きな利益は得られないけれど、
その逆の大きなマイナスは絶対に喰らわないんです。
世間でドカンを喰らった人が必ずこう言います。
『あの時、切っておけば良かった..』
結果論を上手く利用する人としない人は次のような思考の差があります。
’’FXあるあるの複利の計算’’→そうなる!
この思考ではダメです。
最初に言ったようにプラス単体の管理は出来ません。
それは単なる願望です。
常に固定のプラスのリスクリワードでの計算です。
我々が唯一できる事は、『そうならない方を読み解く!』マイナス管理です。
〈図3〉
図3では
◯印でショートをした場合にある程度下がった後に上昇した局面の図です。
ショートしてる人が逆行しても切れない多くの理由はこれではないでしょうか?
分かっているならこれを利用する。
『分かっている』というのは、
『図3のようになる!』の思考ではないですよ。
こうならなかった場合を計算しなければいけません。
そうなると、水平線のポイントがエントリー、利確、損切りの決断ポイントになるはずです。
決断ポイントを割り出すためのテクニカル分析です。
もっと正確にいうと、
『決断ポイントだと思われる場所』を割り出す。
〈図4〉
図4は図3の続きです。
ショーター特有の’’ドンと下がる’’を期待をしないで分かれ道(短かい水平線)をマークする。
’’マイナス管理を徹底’’するんです。
今回は初心者の方から理解できるように値動きについては特にシンプルに説明してますが、この考えは非常に大切ですので大きく落とし込んで考えてみて下さい。
特に初心者の方は、複利の計算をしてしまう傾向にあるのでプラスのなったら?ではなく、マイナスになったら?の方に重点を置いて下さい。
プラスになったら?は結果論。
プラスになった場合の計算式ですから。
もちろんマイナスも同じとするならやる事は分かりますよね?
中級者以上の人でも、このような考えがないって人は是非、取り入れてみて下さい。
最後までありがとうございました。